焚き火好き必見!キャンプで使える鉈まとめ!

焚き火好き必見!キャンプで使える鉈まとめ!

キャンプ用にナタがあれば薪を細くして焚き付け用の薪を作ることができる。小割りの薪は火を着けやすくなるだけでなく、火加減をコントロールできるので調理にも使える。今回はキャンプの焚き火に焦点を当ててプロ仕様の鉈やコストパフォーマンスに優れた鉈をまとめて紹介していきます!

私のキャンプ歴は5年で鉈の使用歴は3年ほど。年間20回以上キャンプをしますがナタは薪割りに欠かせない存在で、焚き火をするために必ず持って行きます。焚き火好きの鉈ユーザーとしてキャンプでしっかり使える鉈を選んでみます

細かい鉈の素材、選び方はこちら↓
初心者が選ぶ!キャンプで使う鉈(ナタ)選び!

もくじ

  1. 鉈の種類は2タイプ。剣鉈と角鉈(腰鉈)とは?
  2. 片刃と両刃、どっちがいい?キャンプでは両刃!
  3. 鍛造高級鉈・プロ仕様のナタまとめ
  4. コスパ優先・量産系のナタまとめ
  5. 海老鉈、小割り鉈、安全鉈

鉈の種類は大まかに2タイプ。剣鉈と角鉈

刃の先端が尖った「剣鉈」。剣ナタは出刃包丁をイメージすると分かりやすいですが、出刃と大きく違うのは刃体の長さや太さ、柄の長さと耐久性です。もともとは狩猟民が山で獲物を獲って捌いたりヤブを払って道をひらくため。万が一獲物とための戦う最終手段だったり、、
木を切り倒して薪を作って料理までおこなう。山で使えるオールマイティーなナイフとして重宝していたのが剣ナタ!

剣鉈とは大きく異なり、刃切っ先がなく切れ落ちている「角鉈」があります腰鉈とも呼ばれる。先端が切れ落ちているために用途は限定されるが先端が折れてしまった!なんてトラブルがない。主に林業従事者の方が山に入ってヤブを払ったり、枝打ちと呼ばれる木の枝を切り落したりします。切っ先がないと刃体が短くなるので取り回しやすく、邪魔になりにくい!
キャンプで使いやすい角鉈に焦点を当てまとめてみます。

片刃と両刃、どっちを選べばいいの?

鉈にも片刃、両刃の2種類がある。
片刃のメリットは切れ味が鋭く、特に枝払いに力を発揮する。片刃の特徴として切り込む際に「斜めに切り込まれる」という特性があります
両刃の特性は真っ直ぐに切り込まれるため、薪割りなど木を割るには両刃が向いている。両刃のナタに絞っていきましょう。

鍛造高級鉈・プロ仕様のナタ

本職で鉈を必要とする人向けに造る仕様の鉈。職人が一本ずつ鉄の塊を叩いて形作るため手間がかかっている。大量生産できないためナタ1本の金額が高い。白紙、青紙等の高級鋼を使用していてハードに使う現場でも切れ味が永く持続する。耐久性も高い。初めての一本から、これからのキャンプライフの相棒になること間違いなし!

東周作 黒打 白紙 鋼 腰鉈 両刃 165mm オイルステン仕上

白紙120mm 白紙150mm 白紙180mm 白紙210mm

  • 刃渡り約150mm 鞘入全長約325mm
  • 背部厚約5mm 本体重量約370g 鞘含む総重量490g
  • ※手造り品の為、重量には個体差が御座います。
  • オイルステン仕上・銅巻き鞘
  • 両刃

高級鋼材白紙を使用し、鉈鍛冶職人が丁寧に作り込んだ鉈。刃物の本場、高知土佐で造る鍛造の高級鉈です。柄がオイルステンという方法で塗装がされています。刃の黒打ちというのは焼き入れをした時は刃が黒くなっていますが刃の磨き上げの時にあえて黒い部分を残すことで錆びにくくなるメリットがある。鋼は錆びやすいので錆びにくく保護することで手入れのしやすさも増します。

サイズ展開も多いので、薪の小割程度なら120-150mm、広葉樹の薪割りを考えるなら165-210mmで選びたいところ。長すぎても薪割りの時に取り回しにくいので用途に応じて選ぶと良いと思います。

曲がり焚き火鉈・ 黒両刃 柄角度/北海道型 magarit-001-01

  • 刃長/全長/刃幅/厚:約150mm/約300mm/約44mm/5.5
  • 重さ/表面/鋼/ヒ/刃形:約400g/黒仕上/日立青紙2号/ヒ無/両刃
  • ツバ/柄/鞘:黒ツバ輪/樫オイルステンチェッカー入 柄角度/北海道型/木鞘オイルステン革バンド

持ち手の柄は樫でチェッカリング加工という細かな網目に彫られているため、グリップが増して滑り止めになっている。さらに万が一滑った時もツバが付いていて安全性が高い仕様。青紙2号という鋼を使用していて切れ味、耐久性ともに良い。150mmで若干コンパクトですが、薪割りのに使うはじめての一本から、永く愛用する一本としても満足出来ると思います。焚き火用に造られた焚き火のためのナタ!

土佐渓流鉈 tosakeiryu-002

  • 刃長/全長/刃形  150/290/両刃
  • 幅/厚み/鋼/表面/輪  34/6/DM15(7+青2+7)/黒槌/黒ツバ輪
  • 柄/鞘  樫オイルステン/木鞘銅版 皮バンド
  • 商品番号:tosakeiryu-002

青紙2号鋼を使う本場土佐打ちの高級鉈。刃幅、全長がコンパクトサイズで取り回しやすい。渓流鉈とは渓流釣りなど目的に使用する人のためサイズを抑えて持ち運びしやすくしている。魚をその場で捌いたりできる。柄から背にかけてストレートで竹割鉈にも近い。使用するなら太い広葉樹の薪割りよりは、針葉樹の焚き付け作りをメインで使いたい。ツバ付きで安全性も高く、取り回しも良いのでブッシュクラフトにも使えるのではないかと思う。アウトドアフィールドで幅広く活躍できそう

本場土佐 火造り鉈 最高級 腰ナタ 両刃 白紙 鋼 150 mm

サイズ 165mm 180mm 195mm 210mm
椿油セット 150mm 165mm 180mm 195mm 210mm

  • 鞘入全長:約330mm
  • 刃渡り:約150mm
  • 背部厚:約5mm
  • 本体重量約340g 鞘含む総重量440g  ※手造り品の為、重量には個体差が御座います。
  • 両刃

林業など本職向けにも提供されているシリーズです。
ハガネは白紙鋼を使用。プロも使用するモデルとあって無駄がないシンプルな造り。黒い刃(黒打ち)のものと全て刃がピカピカ(磨き上げ)のものがあります。
黒くなっているタイプは刃を焼き入れして黒くなったものを一部刃の部分だけ磨くタイプ。このナタは全部磨いてピカピカにしたタイプです。黒打ちより錆びやすいが高級感がある。黒打ちか、磨けあげかは好みで切れ味等の差はない。
このシリーズはサイズバリエーションが多く、小割用から針葉樹、広葉樹の薪割りと使う用途によって選べる。刃物用の椿油のセットタイプも載せましたが、私はオリーブオイルで済ませています。いまのところ酸化して錆びたという経験はありません。磨き上げタイプなので錆が気になる方はオイルを付きの購入がよいかもしれません。

間伐腰鉈 6寸 両刃 白鋼 bip013-002

特徴

  • 全長/刃長/刃形  370mm/180mm/両刃
  • 厚/刃幅/柄/鞘  6.5/51/樫オイルステン/木鞘銅版皮バンド
  • 重量/表面/鋼/ヒ  約550g/黒/白鋼/ナシ

高知の土佐打刃物。営林署用腰鉈を作り続けて60年以上のキャリアを持つ土佐トヨクニ製。プロ仕様であることから、ながく使える鉈だと思います。刃は白鋼、柄は樫。厚さ6.5mmを誇る太い刃は、厚みのある太い薪をしっかり割ることができると思います。

6寸(180mm) と7寸(210mm)があり両刃の210cmは太い薪割りにも対応できる。高級鋼材の白紙が使われていて刃こぼれしにくく、6.5mm厚の刃は太い薪もしっかりと割る事ができる。北海道型というタイプは刃体から柄ににかけての角度がストレートに近い。カープがゆるいです。
一方で標準型は北海道型に比べて角度があり、柄から刃体にかけてカーブが大きい

コスパ優先・量産系の鉈

工場生産の鉈をメインに紹介。コストパフォーマンスに優れているため、試しに鉈を使ってみたいと考えている型にオススメ!薪割りの作業はナタに相当な力がかかる。刃、柄ともに耐久性が必要なため鉈のグレードは標準かそれ以上であるというものを選んでみました。調べてみると、ほとんどが国内の老舗の道具や工具メーカーですね。日本の鉈の歴史は古い。剣鉈、腰鉈は日本独自の形で海外ではほとんど見られません。

千吉 サヤ入り 腰鉈 双刃 鋼付 165mm

特徴

  • 枝打ち、薪割り用鉈
  • 刃/刃物用鋼 両刃
  • 柄/木 鞘/木
  • 重量 660g/ 刃長 165mm

明治創業の老舗大工道具メーカー。藤原産業オリジナルの千吉シリーズの鉈。もとは剃刀の製造から始まり鋸や鉈、鎌や電動工具など幅広く手がけている。老舗ブランドならではの信頼性はありそうです。鉈は基本的なスペックも押さえていて薪割り用で鋼材も汎用性の高い素材が使われていると思います。柄の木目から見ると樫が使われていると思われる。

高儀 菊堂 ナタ サヤ付 両刃 165mm

特徴

  • 火造り鍛造による鋼付刃物
  • 両刃
  • 刃部:鋼/SK-5
  • 柄:関東樫
  • 刃部硬度:HRC59±1

金物づくりで有名な三条市発、創業150年余の国内老舗道具メーカーの高儀。SK鋼はリーズナブルで手にはいりやすい刃物に使用されることが多い。柄には丈夫な樫の木、木製の鞘も付いています。まずは鉈を使ってみよう、初めての一本におすすめ出来そうな鉈です。シャークソーというノコギリの評価も高いメーカーです

コンヨ (KONYO)サヤ付鉈(土佐)両刃 青鋼 165mm

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コンヨ(KONYO)
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特徴

  • 極上の青鋼を鍛え上げ、丁寧に水研ぎで仕上げた鉈であること。
  • 全鋼品と違い、容易に研ぎ直しができること。
  • 握りやすく、滑りにくい形状であること。
  • 刃部材質:青鋼
  • 刃形状:両刃
  • 柄:本樫コブ付

比較的低価格で鋼材は高級青鋼、柄の素材も樫を使い始めの一本には申し分ない仕様です。本鍛造という方法で鋼材を叩いて鍛え強度を上げる方法でつくられています。本鍛造のほかには鋳造(ちゅうぞう)というドロドロになったハガネを型に流し込んで作る方法がありますが、特に安い刃物はこの方法で作られています。このナタは本鍛造(ハガネを叩いて造っている!!)

鋼典 鋼付 両刃鞘鉈 コブ柄 165mm C-111

サイズ 165mm 180mm

特徴

  • サイズ/刃渡:165mm 柄:180mm
  • 材質/刃:極軟鋼、安来鋼
  • 柄:白樫
  • 鍛造製品

五十嵐刃物工業は三条市の金物メーカーでナタの製造は昭和52年から。鋼は安来鋼(ヤスキハガネ)と呼ばれる日立金属が製造している刃物ハガネで高級ハガネ材の白紙、青紙とよばれるものも日立金属が造るハガネです。このナタもヤスキハガネが使われ、おそらくスタンダードな白紙2号あたりのハガネ材だと思われます。鍛造のナタ、柄も樫をつかっていてコスパもよい。スペック的には十分すぎる。
160mmと180mmがあります。初めての1本なら165mmがよさそう

浅香工業 宝長久寛文作 鋼付サヤ鉈 165mm 両刃

サイズ 165mm 180mm

特徴

  • 火造り鍛造
  • 刃/鋼付サヤ鉈
  • 刃長/165mm 両刃
  • 頭部は火造り鍛造の質感を出したショット目のパーカー仕上げ。
  • 柄部は握りやすい(グリップ力があり、手になじみやすい)コブ柄を使用
  • 頭部背中にはシノギ加工を施して昔ながらの鉈の道具感を出した土佐型仕様。

創業350年、堺の金物問屋から始まり日本で初めてスコップ、シャベルを製造したメーカーで金象印でおなじみ。ナタは宝長久の寛文作というシリーズ。ハガネ材はS45C程度のハガネ材が使われていると思われ、白紙、青紙に比べ硬さは無いものの刃こぼれしにくく耐久性は高い。鍛造のナタです。刃の黒い部分はショット目(梨地)という加工がされていて細かい金属材を吹き付けてザラザラとさせています。錆びにくくなるメリットがあります

シルキーナタ

特徴

  • 仕様
  • 収納時460mm×125mm×45mm、使用時395mm×100mm×25mm
  • 刃渡り210mm、板厚5.7mm、重量865g
  • 世界初ゴムハンドル採用「シルキーナタ」シリーズの両刃タイプ
  • 山林の下草刈りや初期の間伐作業に最適

特殊合金の刃で作られている。なんと世界初のゴムグリップ。
手に伝わる振動を60%も抑えられたとか。刃は取り替えることもできるので、林業従事者には現場で付け替えができる等、重宝されているようです。
研ぐ手間を省けるというのもメリットは大きい。替えの刃が4000円程度と少し高めかな。

海老鉈、小割り鉈、安全鉈

鉈の種類には長さ形がさまざま。キャンプではエビ鉈、端付き鉈、鼻付き鉈や安全鉈といわれている鉈が注目されています。
薪割りでナタを振り下ろしたときに刃先の突起部分があることで刃自体は地面に当たらず保護できます。そのため地面の小石などもを気にせず力を入れて振り下ろす事ができる。薪割り台に刃が刺さらずに済むのでスムーズな薪割りができる。

千吉金賞 小型石付きエビ鉈 全鋼

  • 全長:285mm
  • 刃長:135mm
  • サイズ:幅65×高さ295×奥行35mm
  • 質量:360g
  • 刃の種別:両刃、全銅
  • 材質(刃部):刃物鋼
  • 材質(柄部):木

エビナタと呼ばれる種類で刃のさきがリーゼントのようになっています。リーゼント部は石づきで薪割りで振りおろした時に刃が地面に当たらないよう保護するためのものです。
また、枝打ちをする時に枝をたぐり寄せたりツルを引っ張って切断できる。このナタは全鋼タイプで鋼一つで造られいる。通常の合わせ鋼(鋼どうしを貼り合わせ)のナタにくらべ刃の強度が劣るため刃こぼれしやすいデメリットがある。しかし石づきがあることによって刃は地面に当たりにくいので刃こぼれのリスクが少ない。
全鋼にするメリットは製造コストが安く安価で手に入ること。ただし錆びやすいので使用後のお手入れ、保管時に注意!
あと、石づきがあるので刃を研ぎにくいかもしれない

135mmと特にコンパクトで、針葉樹の薪割り、小割の薪を作る際に限定されそう。ソロキャンプにはこのくらいコンパクトだと良さそう

2

鋼典 鋼付ミニ箸付鉈 130mm C-70

  • サイズ:刃/130mm、柄/145mm、全長/280mm
  • 重量:400g
  • 材質:刃/刃物用炭素鋼、柄/白樫
  • 仕様:鍛造製品

エビナタまたは鼻(ハナ)付き、端(ハシ)付きと名称はいろいろ。こちらも130mmのコンパクトサイズでソロキャンにもオススメできる。注意点としては持ち運ぶ際の鞘がビニール製。鞘というのだろうか。鋼材は150mmサイズと同じだとすると安来鋼になるが130mmサイズは刃物用炭素鋼になっている。鍛造で柄は樫で作りは十分だと思います。小割の薪づくり、遊び焚き火におすすめ
端つきならコンクリートの上でも刃を傷めずに薪割りができる

3

近与 安全鉈 大 150mm

特徴

  • より安全面に配慮した鉈!
  • 打ち込み防止ガードが、薪割りの際に刃の打込みを防ぐので刃や台を傷める心配がなく、力強い作業ができます
  • 地型鉈や東鉈の代わりとして。
  • 実用新案:第3026463号
  • 刃形状:両刃
  • 刃渡り:約150mm

エビナタ、ハナ付き鉈とは若干異なりますが打ち込みガードという切っ先が石づきのようなガードが付いています。刃の末端にも同じくガードが付いていて薪割りに際に刃を保護できる。薪割り台に刃が食い込むこともないので思い切り打ち込む事ができる。万が一手を滑らせてもガードに手がよって守られます。
750gとやや重量もあり刃の厚みもあるのでしっかり割れると思います。

さいごに

ナイフや鉈、刃物全般は日本では正当な理由がない限り所持携帯が認められていない。刃体の長さ等、携帯所持には細かい
決まりがあるので注意が必要。
キャンプ、釣り、アウトドアなどでの正当な使用があっての持ち運び、そしてこれらの刃物使用することできる。
使用者には刃物の取り扱いに関しても正しい使い方を理解することが必要だ。

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